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【399】UMBCラクロス通信(永井浩樹,商学部3年)
 国際担当 E-MAIL  - 03/10/8(水) 16:01 -

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     時間の経過は早いもので、私がここUMBCにやって来てから早4ヶ月が経とうとしています。9月からは学校とラクロスの練習が同時にスタートし、日々大変忙しいながらも今までの人生で一番充実した時間を過ごせている気がします。さて、今回のレポートですが、今回はアメリカのラクロスにフォーカスしてみたいと思います。今日、9月28日でちょうどラクロスの練習が始まって一ヶ月、自分の今の感想を率直に書き表したいと思います。
  ラクロスについて触れる前に、アメリカのカレッジスポーツを取り巻く環境について少し触れておきたいと思います。アメリカの大学スポーツはThe National Collegiate Athletic Association (通称NCAA)という組織によって大変厳しく管理されています、具体的には選手の薬物検査や服用できるプロテインの種類の規制といったミクロな点から、チームとしての練習時間の上限規制及び年間試合数の上限といったマクロな点まで事細かに規制されています。私の場合も、残念ながらNCAAのeligibilityの規制で公式の試合には出場することが許されず、チーム内での練習しか許されていません。また自分以外にも、成績不振や怪我といった様々な理由から公式戦で今シーズンプレーすることが許されなかった選手がチーム内に何人もいて、eligibilityの問題は選手にとってもコーチ陣にとっても大変頭を悩ませてくれる問題です。実際のところ選手たちも、来シーズンのプレー資格の獲得のため(学校の成績の評定平均の低い選手は練習することすら許されない)に皆熱心に勉強に取り組んでいます、というよりはむしろ勉強せざるを得ないといった方が正しいかもしれません、かくゆう私も例外ではなく日々授業の予習・復習をすることを余儀なくされています。
  さて、それでは今回の本題であるラクロスについて触れたいと思います。ラクロスと言っても色々あるので、今回は監督の役割、選手のリクルーティングの二つの点に特にフォーカスして見ましょう。まず始めに監督の役割について。アメリカの大学ラクロス部にはどこの大学にも大学に正式に雇われている監督及びコーチが存在します。監督・コーチの役割は基本的にチーム運営の全てで、練習内容の決定や戦術の決定から選手のモラル面の管理など多岐に及びます。この監督の存在は、自分にとっていまの所最も大きな違いであると言えるかも知れません。というのも、自分の慶應の時の状況を振り返ってみると、上級生の幹部がスターバックスやらデニーズやらで戦術について何時間も話し合い、ライド一つ決めるのに数時間も試行錯誤していました。が、ここでは選手が練習内容やら戦術などを考える必要は全くありません。監督及びコーチが全てを決め、選手はプレーのみに集中することができます。UMBCでも選手はドン・ジマーマン監督のもとで全てを管理されています。ここで少し、UMBCのドン・ジマーマン監督について紹介しておきたいと思います。ジマーマン監督はアメリカ大学ラクロス界でも指折りの監督として知られています。ホプキンス大学時代には3度もオールアメリカンに選ばれたほどの実力の持ち主で、大変熱い方です(私の留学に際してもかなり助けていただきました)。話を元に戻しますが、UMBCでは、ドン・ジマーマン監督と二人のアシスタントコーチ(Brandon Testaコーチ、Bobby Bensonコーチ。共にプロのラクロスプレイヤー)の元でチームが管理・運営されています。
  次に選手のリクルーティングについて触れて見たいと思います。ご存知の人も多いかと思いますが、ここアメリカではリクルーティング活動が大変盛んに行われています。日本ではまだ到底想像できないレベルの話ですが、アメリカではラクロスでもリクルーティングが盛んに行われています。リクルーティングとは、簡単に言えばスポーツ推薦とでもいったところでしょうか。UMBCでもほとんどの選手が全国各地からこのリクルーティングシステムで入学しています。表向きには、一般入学の学生もチームに参加できることになっていますが、彼らはトライアウトと呼ばれる試験をパスした場合にのみチームでプレーすることが許可されます。トライアウトは、普通のチーム練習に交じって練習し、その時のプレーを監督・コーチが判断し、その後もプレーが許されるかどうかが決定されるというものです。今秋、UMBCでも数名の選手がトライアウトを受けていますが、残念ながらその内の何人かは既にチームから居なくなっています。練習自体もリクルーティングで入ってきた選手ばかりなので大変レベルの高いものになっています。具体的にはパススピードが日本に居るときよりも格段に早く、パス・キャッチ一つに大変苦労しています。ラクロスのプレー面に関してはまだまだ書きたい事がありすぎるので、また別のレポートにまとめて書きたいと思います!
  UMBCのラクロス部に入ってまだ一ヶ月足らずですが、今日書いたこと以外にも沢山の違いがあります。練習環境やらラクロスの認知度やら、数えだしたら切りがありません。中には慶應に居た時との違いが大きすぎて少し哀しくなることもあります。アメリカと日本のラクロスの環境にはまだかなり差があるような気がします。

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【399】UMBCラクロス通信(永井浩樹,商学部3年) 国際担当 03/10/8(水) 16:01 ≪≪≪

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